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意外と大切な役割がある巾木、これって何?

2021年11月12日

こんにちは!スタッフ阿部です。
お打合せの際に、「巾木(はばき)って何ですか?」と話される方がいらっしゃいます。
この巾木というのは内装に使う部材になります。あまり耳にする事のない巾木ですが、お家の重要な役割を担っているのです。
今回は、巾木について詳しくみていきたいと思います。

巾木って何?

全然知らない人も必ず、1度は目にしています。巾木とはこの部分になります。(写真を参照)

巾木とは、部屋の壁と床の境目を仕切る建築部材のことをいいます。日常生活をしていてほとんど意識することはないと思いますが、よく見ると巾木がついていることがわかります。
ではなぜ、壁の下に巾木がついているのでしょうか。
この巾木は、ただの飾りではなく、役割があってついております。お部屋のデザインにも影響がでてきます。

巾木の役割とは?

1, 壁を守る

床と壁の境目部分というのは、傷つきやすい部分になります。
掃除機をかける際に壁に当たってしまったり、お子様が走り回って足をぶつけてしまったり、家具をぶつけてしまったり、飲み物をこぼしてしまう事だってあります。
そんな破損や汚れに耐えられるように巾木がついています。
巾木が無い状態だと壁紙と床との隙間に傷がつき、剥がれやすくなってしまいます。壁の下側に何かがぶつかるたびに壁が破損して修復するのは大変です。壁が破損したり、壁紙が剥がれたり、塗り壁がとれたりしないように巾木は取り付けられています。

2, 緩衝材の役割

この図一般的な壁と床、巾木の取り合いの断面図になります。
見てもらうとわかるように、壁と床の間に隙間があることに気がつきませんか。
これは、この隙間があることで床や壁が多少動いたとしても力を逃がすことができる上、工事の施工性も上がります。内装の壁は全て床にくっついているわけではなく、余裕(隙間)を持たせております。巾木でその余裕(隙間)部分を埋めずにそのまま隙間にしていると、汚れが溜まってしまい、見た目も悪くなってしまいます。そのために巾木を緩衝材として取り付けております。

巾木の種類

1,出巾木


出巾木は壁面より出ている巾木のことを指します。仕上材は厚みがあるため普通に壁に貼ると壁面よりも出ることになるので最もよく見られる巾木が出巾木になります。

2,入巾木

入巾木は壁面に引っ込んでいる巾木のことを指します。出巾木よりもきれいに納めることが難しく費用もかかりますが、ホコリがたまらないことや家電などの配線スペースとして使えること、見た目がすっきりするなどのメリットがあります。

3,同面巾木

同面巾木は壁と同じ面上にある巾木で目地巾木(めじはばき)といった種類があります。こちらも入巾木と同様にすっきりとした見た目で家具と壁面の隙間をなくすことができます。

丸藤建築で建てられるお家のほとんどが出巾木になります。

巾木の材質

巾木ではソフト巾木と木巾木が用いられることが多いです。
ソフト巾木は塩化ビニルという柔らかい素材でできており、床がクッションフロアなどの塩ビ系のシートの場合に使われます。価格が安く施工しやすいのが特徴です。
また床がフローリングなど木の素材が使われている場合はその素材に合わせて木巾木を使うことがあります。木製のため厚みがあります。


丸藤建築では主にライン巾木というもの使っております。樹脂のような素材で見た目もシンプルで薄いのが特徴です。スタイリッシュに見え、ホコリが溜まりにくいのが魅力です。

巾木の選び方

巾木は部屋の雰囲気にも大きく影響します。
床や壁と同系色のものを使うと視覚的に部屋を広くすっきりと見せることができます。また床や壁に色味を合わせるのではなく窓枠や梁などの内装材と色を合わせると、巾木をアクセントにしつつ部屋の雰囲気をまとめることができます。

まとめ

本日は巾木について書いてみました。みなさんそんなに気になさらない巾木ですが、意外にも重要な役割は担っているのです。また、巾木は、 色や素材でお部屋の雰囲気をガラッと変えることもあるのです。お洒落なお部屋に見えたり、また広く見えたりするお部屋にしたいと思っているなにであれば、壁と床の関係性を見てから巾木を選んでみましょう。
お家を建てる際は、こういった細部にまでこだわることで、満足度の高い住まいになるはずです。お家づくりの際はぜひ、細部までこだわってみてくださいね。