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屋根の形状について

2022年04月27日

こんにちは、スタッフ阿部です。屋根の形にも種類があります。屋根の形はお家の外観を大きく左右する大事な要素です。今回はそれぞれの屋根の特徴について紹介いたします。

切妻(きりづま)屋根

開いた本を逆さまにしてかぶせたような《三角屋根》になります。単純な構造なため、コストが安く雨漏りのリスクが少なく、メンテナンスしやすいという特徴があります。デザインも和風、洋風のお家ともなじみやすく、ソーラーパネルを設置しやすいことも特徴です。 人気の高いデザインです。

寄棟(よせむね)屋根

頂点に棟があり、四方向下がる棟がある屋根になります。切妻屋根の妻側に屋根を足したような形状のため、切妻屋根よりも雨水を分散して流すことができます。また、全方向に面があるため耐風性が高く外壁への負担も少ないのが特徴です。切妻屋根同様に使用されることの多いデザインです。

片流れ(かたながれ)屋根

一方にだけ傾斜がある屋根になります。非対称のそのデザインはシャープでスタイリッシュに仕上がります。省スペースなため、住宅密集地における建築時にも重宝されます。面が大きいため、ソーラーパネルを設置するのにも向いています。 近年、人気のデザインです。

差しかけ屋根(又は招き屋根)

屋根が段違いになっている形の屋根になります。差しかけ屋根は、屋根と屋根の間の外壁に窓を設置することが可能で、屋内に自然光を取り入れたり、通気性を良くしたりすることができます。差しかけ屋根は、片流れ屋根に共通する、アシンメトリーの優れたデザイン性を持ちつつ、機能性やコスト面でも優れており、万能性の高さが特徴です。

陸(りく・ろく)屋根

一般的なビルの屋根のように平らな屋根になります。陸屋根や洋風で現代的なお家の雰囲気を演出できるほか、屋上として家庭菜園などを楽しめるところも大きな魅力です。また、屋上利用を前提としている場合、メンテナンスがしやすいところが魅力的です。

方形(ほうぎょう)屋根

寄棟に似ている形で、四方に雨や雪を分散することが出来る屋根になります。

入母屋(いりもや)屋根

寄棟屋根をベースに切妻屋根がその上にさらにかぶさったような屋根になります。和風造りの家によくみられる形で、日本瓦と相性が良い形になります。

半切妻(はんきりづま)屋根

切妻屋根の妻側の角に少しだけ寄棟屋根のような面を設けた屋根で、《はかま腰屋根》や《ドイツ屋根》などと呼ばれることもあります。傾斜制限などがある土地にお家を建てる際に利用されることがあります。

越(こし)屋根

切妻屋根の上にさらにもうひとつ小さな切妻屋根が乗った形の屋根になります。小さな屋根のおかげで採光や通風性を確保でき、古くは煙抜きの役割がありました。一般的な戸建住宅で使用されることは少ないですが、断熱性や通気性の高い屋根です。

錣(しころ)屋根

寄棟屋根の上に切妻屋根が乗った形の屋根になります。寺院などで多く見られる屋根になります。

鋸(のこぎり)屋根

基本的に一般住宅では見られず、工場などでよく使用される屋根になります。名前からもうかがえるように、複数の片流れ屋根が並んだ形をしているのが特徴です。屋根に採光を取り入れやすい反面、雨漏りしやすいという難点があります。

バタフライ屋根

2つの屋根面がV字型をしている屋根です。中央が谷のようになっているため、雪下ろしの必要のない《無落雪(むらくせつ)屋根》としても利用されています。見た目も洗練されたモダンな仕上がりにすることができます。

今回は屋根の形状について紹介しました。意外にもたくさんの種類の屋根形状があることがわかりました。弊社では片流れのガルバリウム鋼板を取り入れた屋根のお家が人気です。屋根のデザインと屋根の性能は密接に関わってきますので、お家を建てる際には、どんなお家に住みたいかはもちろんのこと、その土地の気候やお家の立地条件、予算、屋根材との相性なども考慮した上で、総合的に判断したお家づくりをしましょう。