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耐震等級とは?

2024年06月27日

こんにちは、スタッフ阿部です。
お家づくりの際に目にする「耐震等級」を皆さんご存知でしょうか。地震大国の日本だからこそ知っておいてほしい耐震のことについて解説します。

耐震等級とは?

耐震等級とは、住宅の耐震性能、つまり住宅がどれだけ地震に強いのかを示す指数のことをいいます。
住宅の耐震性能は3段階のランクによって表示され、耐震等級の数字が大きいほど耐震性能が高いことを示しています。

耐震等級1・・・極めて稀に発生する大地震による力に対して倒壊、崩壊しない程度

・建築基準法レベル
・一般的な戸建住宅など
・人命は守られる

これは建築基準法がすべての建物に求める最低限の耐震基準と同じ程度であるため、建築基準法に則り建てられた建物であれば、無条件で耐震等級1であるということができます。これを聞くと「大地震で倒壊しないのであれば耐震等級1でも良いのでは…?」と思われる方もいるかもしれませんが、人命を脅かすような倒壊、崩壊を起こさない基準ではありますが、住宅の損傷は免れない、つまり、大地震後にそのまま住み続けられることは難しく、大規模な修繕が必要になる可能性が高いということになります。

耐震等級2・・・「耐震等級1」の1.25倍の耐震性能

・耐震等級1の1.25倍の強さ
・学校や病院など
・長期優良住宅の認定基準

具体的にか学校や病院などの公共施設と同じくらいの耐震性能があるとされています。というのも学校や病院といった災害時の避難場所に指定されるには耐震等級2以上が条件となっています。また、長期優良住宅に選ばれるためにも耐震等級2は必須の条件になります。長期優良住宅とは、長期間にわたり住民が安全かつ快適に暮らせるよう、さまざまな工夫が取り入れられている住宅のことになります。長期優良住宅に認定されると、住宅ローン控除や不動産取得税、固定資産税といった各種税金で優遇を受けることができます。

耐震等級3・・・「耐震等級1」の1.5倍の耐震性能

・耐震等級1の1.5倍の強さ
・消防署や警察署など
・現在最高の等級

具体的には消防署や警察署と同じくらいの耐震性能があるとされています。消防署や警察署のような災害時に復興や救護活動の拠点となる施設には、耐震等級3が求められます。耐震等級3は現在最高ランクであり、最も厳しいチェックが行われるため、大地震に対しても十分に耐えうる耐震等級であるといえます。

耐震等級2相当、耐震等級3相当とは?

ハウスメーカーや工務店の宣伝文句として「耐震等級2相当」「耐震等級3相当」という言葉を目にしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。この「耐震等級2」「耐震等級3」と「耐震等級2相当」「耐震等級3相当」というのは専門機関の認定を受けているのかどうかの違いです。耐震等級1は建築基準法の最低ラインであるため、認定を受けるまでもなく耐震等級1が証明されます。しかし、耐震等級2,3を公式に認定されるためには、住宅性能評価機関の審査を通過する必要があります。要するに、「耐震等級2,3相当」というのは、「設計上では耐震等級2、3と同じということを自称している状態」であり、建築基準法ではあくまで「耐震等級1」と同じ扱いになります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。耐震等級について詳しく知ることができたのではないでしょうか。住宅の耐震性能は3段階の「耐震等級」によって測ることができます。耐震等級1であっても最低限人命を守ることはできますが、地震が起きた後も住宅に住み続けることを考えると、耐震等級2以上である方が望ましいといえます。弊社の建てるお家は全て専門機関の認定を受けている住宅になります。耐震等級2以上であれば「長期優良住宅」認定され地震保険料などの優遇を受けられることもメリットとなります。その一方で耐震等級を上げるためには間取りの自由度を犠牲にしなくてはならない場合もあるため注意が必要です。耐震性能と住みやすさのバランスを考えて、理想のお家づくりを検討してみてください。

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