ブログ

BLOG

ブログ

注文住宅の流れと住宅ローンの基礎知識|家づくりで失敗しないための完全ガイド

2025年10月16日

マイホームを検討する際、多くの方が選択肢に入れるのが「注文住宅」です。
 建売住宅やマンションに比べて自由度が高く、自分や家族のライフスタイルに合わせた理想の家づくりができるのが大きな魅力です。

しかし、注文住宅は建物完成までに多くのステップがあり、さらに住宅ローンの手続きも並行して進める必要があるため、流れを把握していないと戸惑う場面も少なくありません。

この記事では、注文住宅の具体的な流れ住宅ローンを組む際のポイントをわかりやすく解説します。これから家づくりを始める方にとって、失敗しないための参考になるはずです。


注文住宅づくりの大まかな流れ

注文住宅の一般的な流れを時系列で整理すると、以下のようになります。

  1. 情報収集・予算の整理

  2. 土地探し・土地購入

  3. ハウスメーカー・工務店選び

  4. 間取り・プランニング

  5. 見積もり・契約

  6. 住宅ローンの事前審査

  7. 詳細設計・仕様決定

  8. 住宅ローンの本審査・契約

  9. 着工

  10. 上棟・工事中の確認

  11. 完成・引き渡し

  12. 入居・アフターサービス


ここからは、それぞれのステップについて詳しく見ていきます。

1. 情報収集・予算の整理

まず最初に必要なのは、家づくりの全体像を把握し、自分たちのライフスタイルに合った家をイメージすることです。
 雑誌やSNS、住宅展示場を活用しながら、好みのデザインや必要な部屋数、将来のライフプランに沿った広さを検討します。

同時に、予算の目安を整理することが重要です。
 自己資金(頭金・貯蓄)と住宅ローンを合わせて、総額いくらまでなら安心して返済できるのかを確認しましょう。

一般的には「年収の5〜7倍以内」「返済比率は年収の25〜30%以内」に収めると安心といわれています。


2. 土地探し・土地購入

注文住宅を建てる場合、土地がない人はまず土地探しから始めます。
 土地は「立地条件」「周辺環境」「価格」「地盤の強さ」など多くの要素が関わります。

土地購入時には住宅ローンを利用できるケースもありますが、金融機関によっては建物とセットでなければ融資できない場合もあります。
 そのため、土地と建物の資金計画をトータルで考えることが大切です。


3. ハウスメーカー・工務店選び

家づくりのパートナー選びは最も重要なステップのひとつです。
 全国展開する大手ハウスメーカーは安心感や保証体制に優れ、地域密着の工務店は柔軟な対応やコスト面での強みがあります。

複数社を比較し、「価格」「デザイン性」「性能」「保証」「担当者との相性」をチェックして決めるとよいでしょう。


4. 間取り・プランニング

建築会社が決まったら、具体的なプランづくりに入ります。
 間取り、外観、内装、設備などを打ち合わせしながら形にしていきます。

  • 家事動線を意識した間取り

  • 収納の配置

  • 将来のライフステージの変化(子育て・介護)に対応できる設計

といった視点を大切にしましょう。


5. 見積もり・契約

プランがまとまると、見積もりが提示されます。
 この時、本体工事費だけでなく付帯工事費や諸費用まで含まれているかを必ず確認しましょう。

見積もりに納得できたら「建築請負契約」を結びます。
 契約金(手付金)を支払うのが一般的です。


6. 住宅ローンの事前審査

契約が済んだら、金融機関に住宅ローンの事前審査を申し込みます。
 年収・勤続年数・信用情報などをもとに、いくらまで融資可能かを確認するためのものです。

事前審査に通ることで、建築計画が安心して進められます。


7. 詳細設計・仕様決定

事前審査が通ったら、さらに詳細な仕様を決めていきます。
 壁紙や床材、照明、キッチン・バスルームなどの設備を具体的に決める段階です。

ここで追加費用が発生しやすいため、オプション選びは冷静に判断しましょう。


8. 住宅ローンの本審査・契約

仕様が固まったら、正式な見積もりをもとに住宅ローンの本審査を申し込みます。
 事前審査を通過していても、本審査で落ちるケースもあるため注意が必要です。

本審査通過後、金融機関と「金銭消費貸借契約」を結び、正式に住宅ローンが決定します。


9. 着工

ローン契約や各種手続きが済むと、いよいよ工事が始まります。
 地鎮祭や着工式を行うケースもあります。

工事中は、進捗を定期的に確認し、変更や不安があれば早めに担当者に相談しましょう。


10. 上棟・工事中の確認

建物の骨組みが完成する「上棟」は大きな節目です。
 工事の途中でも内覧が可能なので、配線やコンセントの位置などを再確認しておくと安心です。


11. 完成・引き渡し

建物が完成すると、竣工検査を行い、不具合がないかをチェックします。
 問題がなければ、鍵の引き渡しを受け、正式にマイホームが完成となります。


12. 入居・アフターサービス

引き渡し後は、新生活がスタートします。
 建築会社によっては、1年点検・2年点検などアフターサービスが用意されているので、安心して暮らせます。


住宅ローンの種類と選び方

注文住宅を建てる上で欠かせないのが住宅ローンです。
 ローンにはさまざまな種類があり、金利のタイプや借入期間によって返済額が大きく変わります。

主な住宅ローンの種類

  1. 固定金利型(フラット35など)
      借入期間中ずっと金利が変わらない。将来の返済計画が立てやすい。

  2. 変動金利型
      半年ごとに金利が見直される。金利が低いうちは返済額が少なくなるが、上昇リスクもある。

  3. 固定期間選択型
      一定期間(例:10年)は固定金利、その後は変動か再固定を選択するタイプ。


住宅ローン審査でチェックされるポイント

住宅ローンを申し込む際、金融機関は以下を重視します。

  • 年収と返済負担率
  • 勤続年数
  • クレジットカードやローンの返済状況
  • 自己資金(頭金)の有無

日頃からクレジットの延滞などがないよう、信用情報をクリーンに保つことが大切です。


まとめ|流れを理解して余裕ある家づくりを

注文住宅は、土地探しから設計、住宅ローン、工事、引き渡しまで長いプロセスがあります。
流れを理解し、余裕をもって準備を進めることで、理想の家づくりが実現します。
特に住宅ローンは金額が大きく、返済期間も長期にわたるため、ライフプランに合ったローン選びが欠かせません。
まずは全体の流れを押さえ、信頼できるパートナーと一緒に、無理のない資金計画でマイホームを実現しましょう。